日本の大衆演劇 | 将来の新国民劇を示唆する有力な基礎！

―大衆とは？－その特質

―大衆と現代文化―現代文化は雑文化

―辻能人ここに集まる――新派、官戸座、活動写真、剣劇―レビュー軽演劇の発展―博多淡海までー浅草に冷たい新劇―かたばみ座健在他

―仁輪加（俄）から喜劇へ―旧喜劇人一望―志賀廼家淡海の行状

―御苦労五九郎―日本喜劇の革新―民衆とともに

―五九郎一座から分かれた「喜劇春愁座」―初代曽我廼家五九郎―裕十郎

―「今日もコロッケ」の実業人作家―いわゆる「女優劇」

―赤坂ローヤル館を出でて―金竜館時代のエノケン―田谷力三の人気―ペラゴロ横行す

―元祖は新国劇―全盛時代到来―「剣戟」から「剣劇」へ―他派からは脅威の的―梅沢昇と金井修

―似て非なる女芝居（娘歌舞伎）―大江美智子と不二洋子―中野弘子や伏見澄子など―二代目大江の蓄斗―新勢力 浅香光代

―背景はエロ・グロ・ナンセンス時代―新規な趣向、昭和再劇生る―「浅草紅団」とズロース事件―スカートを捲った望月優子

雑多な素材―「アチヤラカ」の字義―「軽文化」流行

エノケンに心酔した古川ロツパ―菊旧一夫売り出す

―丸山定夫客演―演山もした二村定一―松竹から東京ヘ

―赤いルージュにひかされて―新たな必盛り場新宿―島村・斎藤・伊馬の活躍―鋭い調刺―新喜劇運動の勃興―浅草ムーランと京都ムーラ―戦時下の活動―森繁入時とチャタレィ裁判―再興ムーラン失敗

―活動弁士連旗揚げ―オラガビールのごとく―ロッパ先行す

―「マダムと女房」で蓋開け―映一州人が主体

―「凸凹放送局」―多彩な顔触れで珍妙な芝府―セッセと稼いだ菊田一夫―アチャラカ乱演―ロッパ突如脱退―「松竹ショー」と武智豊子―「土と兵隊」―丸の内進山の波紋―分裂・そして瓦解

―東京劇場専属の新劇団結成―歌舞伎役者狩出さる―第二次京市劇川旗揚げ

―諸口十九一座―アトラクション流行時代―「ヤパンモカル」発展―田谷力三と「松竹フォーリー」―永井荷風の「葛飾情話」―シミキンの拾頭―「グランテッカール」―浅草花月と吉本ショウ―「ピッコ口座」、永田キングなど―川田義雄（晴久）ときれたぽおいず―「笑の務語家から転楽苑」と「朗ショウ」―「ピエル・ボーイズ」と森川信―落語から転向した柳家金諮楼戦後の新傾向

―敗戦混乱時代の各劇団―帝都座の「傾紋ショウ」―裸女全部を制覇―コッた題名・数々の趣向―狼裂か芸術か―今後の問題

―その起源―「東京国民劇」―売り出した越路吹雪―奏ミュージカルから菊田ミュージカルヘ―廻れコマ―常磐座の松竹ミ二ージカル―舞台とテレヒ―最も地味な人々―東方芸術座の話題